強烈!パスタレストラン

新橋・虎ノ門

「虎ノ門パスタ/ TORANOMON PASTA」(東京・虎ノ門)

虎ノ門砂場の仮店舗に行く途中、かなり気になるお店がある。
緑がもじゃもじゃ… 外観からすでに強烈オーラ

!?

このまえ通ったときは、傘はなかったような。
よもやの梅雨アレンジ…?

パスタのレストランのようだ。とにかく入ってみよう。

光が燦々と差し込む、明るいテラス。スピーカーからは鳥のさえずり。奥にみえる店内は色の洪水だ。
さして広くないフロアに4、5人の女性スタッフがいて、全員が「いらっしゃいまし!」と出迎えてくれる。

「いらっしゃいまし!」?

断じて「ませ」ではない。
スタッフ全員が、江戸っ子風に「まし」で、迎えてくれる。さりげなく個性的。

ランチメニューは「本日のパスタ」2種(950円)のほか、数種類のパスタ(1050円〜1250円)から選べ、すべてにガーリックトーストとスープが付く。
また、生パスタのチョイスも可能(麺は+100円で大盛りにも)。
さらに、+50円でミニデザート(焼きプリン、チーズケーキ、ティラミスのうち1つ)の追加もできるらしい。
なんだか楽しいじゃない!

「お会計は先払いでお願いいたします。後ほど会計担当が参ります。」
注文担当と会計担当が、はっきり別れているのも、そこはかとなく変だし…

内装はごちゃまぜヨーロッパ風だし、ホールスタッフは全員、各国エアラインのロゴ入りエプロンを身につけているし…

オーダーをとったスタッフの方が、テーブルに乙女なトランプのようなものを3枚はさんでいくし…
どうやら、このカードをみて、客が何を頼んだのかを、判断しているらしい。
エールフランスのロゴ入りカードは、パスタの種類、真ん中のりんごカードはデザートだと思う。

そして運ばれてきたガーリックトーストとスープ。そう、スープオントースト。

あ、縦積みなんだ…

サーブの仕方にも個性がキラリ。
テーブル狭いですもんね〜…良くってよ、その斬新さ、私嫌いじゃないわよ。
マグカップもムーミン柄だったり、花柄だったり…みんなバラバラ。

これは「海のアラビアータ」(1200円)
海老、イカ、あさり…生パスタはモチモチだ。
そして熱っつい!! とにかく熱い!
土鍋で熱した麻婆豆腐レベルに熱い!一体どうやればパスタをこんなにも熱くできるのか⁉︎

こちらは、本日のパスタ「白洲とトマトのペペロンチーノ」(950円)
あっさり風味。虎ノ門でこの価格、パンとスープ付き、さらに生パスタ…はありがたい。
それにしても、パスタに落ちるテラスの木漏れ日が美しい…
ここはモナコか地中海か?

そしてプチデザート、チーズケーキもやってきた。
ここにもJALのロゴ。

焼きプリン。デザートは嬉しい50円。プチプライス、プチサイズが有難い。

かなり強烈な個性を放つこのお店を観察するうちに、私は合点がいった。
店内の什器やインテリアは、日本人が思い描く”ヨーロッパ”風。
趣味で、ヨーロッパの蚤の市で少しづつ買い集めたものを使っているみたいに見える。
そして、そこかしこのちょっと懐かしいエアライングッズ。
極め付けは、独特の言い回しや接客、スタッフの教育…すみずみにまで「誰か」の意思が行き届いている。
そうか!この店は、元ヨーロッパ線をリタイアしたキャビンアテンダントが始めた店に違いない!
やたら頻繁に客席のお皿を下げたり、声がけするサービスも、客室乗務のなごりと思うと妙に合点がいくのだ。
…なんて、真相は知らんけど。

ふと日常を忘れ、楽しい時間を過ごせた「虎ノ門パスタ」。
とにかく独特で、忘れられないであろう不思議なレストランだった。
(スパゲッティは家でも作れそうなレベルなんだけど…)

私の推理の答え…いつかわかるかしら。

TORANOMON PASTA(トラノモンパスタ)
東京都港区西新橋1-9-11
080-5889-9950
営業時間 月〜金曜日 11:00~15:00(しばらくの間ランチ営業のみ)