大正12年に建てられた登録有形文化財で頂く蕎麦の味

新橋・虎ノ門

「大坂屋 砂場」(東京・虎ノ門)
虎ノ門に用事があったついでに、虎ノ門の砂場に。砂場といえば、大阪(大坂)が起源の蕎麦屋老舗のひとつ。赤坂の砂場には何度かいったことがあったものの(どうも同じ砂場でも違う系列の様です)、こちらははじめて。

まさに虎ノ門のど真ん中に出現する、絵本『ちいさいおうち』の実写版のような「虎ノ門 砂場」!

まさにこの状態…(@_@)

じつはこの建物、1923年(大正12年)に建てられたもので、登録有形文化財にも指定されているのだそう。
戦時中の空襲を免れ、関東大震災や東日本大震災も免れて、この巨大なオフィスビルに埋もれる様にして生き残っている…もうなにか運命を感じる。

近くのオフィスビルで働く老若男女がお昼時。活気のあって気持ちの良い店内。

メニューの挿絵の「砂場 いずみや」という名前。なんでも豊臣秀吉の時代、大坂城の建立のときに「和泉屋」という菓子店が資材の砂置き場に蕎麦屋を開店したことに由来するのだとか。自由に通りを行き交う人たちの活気が感じられる楽しげな絵…。メニューはこんな感じ↓

季節の「生しらすの天せいろ」(1150円)を注文しました。

腰付き障子の細工もかわいい。カニと波千鳥?

せいろが到着。天だね?かきあげ?が大きくてびっくり。

中にはやわらかな生しらすが入っていました! この季節ならではの楽しみなのでしょうか…
サクサクの衣に甘ささえ感じるしらす。細めのあっさりしたお蕎麦によく合いました。

風情ある建物で美味しいお蕎麦といただく。
活気ある店内にいると、きっと大正の時代も多くの人で賑わっていたんだろうな…と思わず想いを馳せたりして。
美味しいお蕎麦、ごちそうさまでした。大満足! また来ます。

大坂野 砂場
〒105-0001 東京都港区虎ノ門1丁目10-6
営業時間: 月〜金11:00~20:00(ラストオーダー19:20)
土 11:00~14:30(ラストオーダー14:00)※土曜日はお蕎麦がなくなり次第終了
定休日: 日曜日、第3土曜日、祝日