潜伏するラーメン店「裏庭」

新橋・虎ノ門

「裏庭(うらにわ)」(東京・新橋)

銀座の外れ、ほぼ新橋・汐留というエリア。
歩いていて、ふと見つけた気になるお店。ここはラーメン店…?

看板はたくさん出ているけれど、肝心のお店はどこなんだろう。地下…?
「和食の大将が手がけた醤油ラーメンがついにランチに登場!」とある。

貝出汁、鶏出汁、鰹出汁の三位一体のスープ…
ヤダ美味しそう!

日本一のマグロ?
ちょっと不安だけど…入ってみることに。

いざ、地下!

かなり勇気のいる階段の暗がりを降りると、

地下にはムーディな雰囲気の空間が広がっていた。
ライトアップされたテラリウム(室内庭園)といい、見た目は…ほぼバー?

どうやらこのラーメン店は、完全会員制の和フレンチレストラン「庭 ~Garden of four seasons~」の昼の顔。夜のみオープンの高級隠れ家レストラン「庭」が、ランチタイム限定に開いたお店だから「裏庭」。なるほど〜
(夜の部は、毎日変わる暗証番号を知る会員しか入れないらしい。なんかもう、ちょっとコワい…)

そういや…と、ふと気付く。


「表にラーメンの値段出てなかった…」(((( ;゚д゚)))アワワワ

一瞬不安がよぎるも、ランチは良心的な価格のようでホッと胸を撫で下ろす。
トリュフや鹿児島県徳之島のあおさなど、こだわりの食材が並ぶ。

トッピングも色々。
大分蘭王というのは、赤パプリカや海藻、乳酸菌、カニの殻等の天然飼料で育てた大分のブランド鶏卵。
黄身が濃いオレンジ色をしているらしい。

まず「裏庭ラーメン」(850円)に、大分蘭王の半熟たまご(150円)と低温鶏チャーシュー(200円)のトッピング。
あっさり澄んだ味のスープに、香るトリュフオイル。貝、鶏、鰹の三位一体のスープは上品。
細麺と中太麺から選べ、細麺をチョイス。これは正解!
低温鶏はしっとりやわらか、メンマも食べたことのないサクサクした歯応えと甘めの味付けが新鮮だ。
気になる大分蘭王は、純粋な半熟卵。本当に黄身は濃いオレンジ色。パプリカの色なの?
あっさりスープと濃厚な卵はとても良い組み合わせだった。

あおさ裏庭ラーメン(950円)にも、同じく半熟卵(150円)をトッピング。
ベースとなる裏庭ラーメンよりトリュフオイルがない分、三位一体のスープの旨味が際立ち、
鹿児島県・徳之島のあおさの香りが鼻腔をスーッと、美味しく駆け抜ける。
これが和食の大将の御技?

最後に気になる「やま幸のとろタク丼ハーフ」(400円)も頼んでみましたとも!
”日本一のマグロ”とは、東京の名だたる寿司店を顧客に有する仲卸「やま幸」厳選のマグロのことらしい。
なるほど「ラーメンの後はもう無理かな..」と思った人も食べられる美味しさ。マグロって、沢庵とも合う。
フルサイズ(並・850円)はさすがに食べられないので、ちょうど良いサイズ感でした。

夜の店だけだったらきっと出会えなかった…面白いラーメン店。
美味しくいただきました。
ごちそうさまでした。

裏庭
東京都中央区銀座8丁目10−8 銀座8丁目10番ビル B1階
土日定休
11:30〜(現在営業時間が変更あり。事前に確認がおすすめです)