潜入!スリランカ隠れ家レストラン

新宿

「バンダラランカ(BANDARA LANCA)」(東京・新宿区)

ここは新宿・大京町。
信濃町から四谷三丁目に向かう外苑東通りから少しはいったところに「BANDARA LANCA」は潜むようにあった。

出会いは早朝。普段はあまり走らないルートをジョギング中、静かな住宅街に突如現れたスリランカ料理店。
覗いてみると、なんかいい雰囲気。これは、今度ランチに来なければ..ということで初訪問。

素敵な店の予感みなぎるアプローチ…!

やだ、こっちも水盤にお花が浮いてリゾートみたいじゃない…!
なぞと呑気に写真を撮っていたら、


な、並んでる….!! (´༎ຶ╻༎ຶ)ᵒᵐᵍᵎᵎᵎ

11時前に到着するも、店の前に数組の行列。しかも、みんな予約してるの…!?
アワワワ…迂闊だった。予約で一杯だったらどうしよう!人気店とは露知らず、
下調べ皆無の甘い見立ての私たちの狼狽を知ってか知らずか、にこやかな笑みを湛えながら近づいてくる店員さんに、恐る恐る「予約してないんですけど」というと、「どうぞ〜」

よ、良かった

天井が高いだけで、胸キュン。気分は海外リゾートである。
「いらっしゃいませ」と迎えてくれるスタッフの皆さんの笑顔も美しい。

スパイスの香り、古びた床材、楽しげな壁画。
ふと昔、ガイドブックで見て憧れた、スリランカにあるクイーンズホテルを思い出す。
コロニアル様式の名建築と名高いクラシックホテル。
ちょっとこんな感じなんじゃない?
2階のロフト席もいいな〜…

そんな妄想をしていたら、さっそくランチプレート到着。
ランチメニューはこの一択。この全部のせ感、全種類食べてみたい私にはうってつけ。

先ほどの笑顔の素敵な男性スタッフが、ひとつひとつ、丁寧に料理の説明をしてくれる。
(後で知ったことだが、この方がオーナーのバンダラさん。↑後ろに映っている方)

鶏肉や豆のカレー、2種類のライス、ケールとココナッツの和え物、バナナの蕾の炒め物…。

初スリランカ料理で驚いたのは、味のバリエーション。
辛い系、甘い系、塩からいおかず系、さらに使われているスパイスの違い、辛さの強弱もさまざま。
単調な味をイメージしていた私は、いい意味で期待を裏切られる。

そして美味しい。けれどかなり辛い(のもある)!
日本人向けのアレンジなしの本場のスリランカ料理だ。
バンダラさんのプライドがひしひし感じられる。

それにしてもワンプレートなのに、個々の味が独立しているようで、共存もしている不思議…
それぞれに味をつけた具材がのったサラダボール?のような、違いとハーモニーが楽しめる、飽きのこないランチプレートでした。

周囲の人を凌駕する勢いで完食した私たちを待っていたのは、デザートと紅茶。

甘〜い…かと思いきや、控えめな甘さなにほっとする。
おすすめは、ビーツで色付けされたカルカンを思わせるピンク色のお菓子。おかわり下さい…

スリランカ紅茶の香りも別格。
美味しい美味しいと騒ぐ私をかわいそう(?)に思ったのか、バンダラさんは別の紅茶も持って来てくれた。
ありがとう、バンダラさん…

と、ここまでで1800円。
お腹いっぱい、すっかりスリランカ旅行気分で心満たされ、お店を後にした。

後で知ったのだけれど、バンダラさんはコンラッドやペニンシュラ、ブルガリホテルやリッツカールトンなど名だたるホテルで修行をされたようだ。それを聞いて、サービスの質やお店の雰囲気が洗練されていると感じた訳を、妙に納得。

初スリランカ料理は私を魅了。
ごちそうさまでした〜!

BANDARA LANCA(バンダラランカ)
東京都新宿区大京町12-9
定休日 月曜日 第2、第4火曜日
LUNCH 11:00-14:30(L.O.14:00)
DINNER 17:00-21:30(L.O.21:00)