おじさまに人気の立食いそば、主婦その謎に迫る!

新宿

「よもだそば / 日本橋本店・新宿西口店」(東京・中央区、新宿区)

平日のランチタイム。日本橋にひときわおじさまたちが列をなす、一軒のそば屋がある。

自家製麺とインドカレーの店!?「よもだそば」だ。

もう、おじさんホイホイといっても過言ではない。
道ゆくサラリーマンがかなりの確率で「よもだそば」に吸い込まれていく。すごい吸引力だ。

とにかく安い!
ふきのとう天ぷらや春菊、紅生姜天…どれも美味しそう。

ヘルシー鶏ささみ天も魅力的。

「特大天玉そば」は国産玉ねぎをまるごと1個! ニラ玉天も…いいな。

どうしようどうしよう…と迷っているうちに、券売機前!
カレーとセットで最高でも600円代なんてスゴい。日本橋の一等地でこの値段はありがたや…
迷い迷って、旬の「ふきのとう天そば」と「ニラ玉天」にする。
ちなみに店内女性客は私ひとり。

待つ間、よもだそばについて学ぶ。
生そば、天ぷら、カレーのすべてが自家製!
だしも天然出汁かつ化学調味料未使用で無添加!
野菜は100%国産で、青森県の東北牧場から届く天然山菜や有機野菜も。
製麺や店内の水も浄水でというこだわり。

私の思い描いていた「立食いそば」のイメージと全然違う!(@_@)

「よもだ」という店名の由来も知る。
愛媛県松山地方の言葉で「いいかげん」「ぬけている」「だらしない」という意味であり、それと同時に「しょうがないねぇ」「なんだか憎めない」という温かい眼差しのこもった言葉のようだ。
なんだか…いい。だんだんお店の様子がわかってきた。

「ふきのとう天そば(冷)」が順番で呼ばれた。横にあるのは単品で「紅生姜天」(120円)。
青森の東北牧場で採れた天然のふきのとうの天ぷらと、しかも自家製の生蕎麦で450円は安い。
天ぷらのサクサクも、コシのあるそばも、素朴な無添加だしも想像以上。
「立食い+安価」とあなどってはいけない。そばもつゆも、想像を超えた美味しさだ。

夫の注文した「ニラ玉天そば」(430円)と単品「鶏のささみ天」(190円)。
甘みまで感じるニラは、隣の私の方までやってくる良い香り。こっちの食欲までそそられる(^-^;)。
(ちょっともらった…)
蕎麦にはうるさい夫が「また来る」と宣言しながら食べていた。

これは後日、新宿西口店で食べた「ごぼう天そば」(390円)。
とにかくジャンボなごぼうがサクサクそびえていた…やっぱり、野菜もしみじみ美味しい。

よもだそば 日本橋本店
東京都中央区日本橋2-1-20 八重洲興業ビル1F
電話 03-3273-0505
営業時間:[月~金] 7:00~22:00
[土・日・祝] 10:00~15:00
日曜営業、無休

帰宅後、よもだそばの創業者の九十九章之(つくもまさゆき)さんのインタビューを読んだ。
脱サラして素人同然で蕎麦屋をはじめた当時は、業務用だしと製麺所の麺で作っていたが、
麺を自家製にすることで原価が下がり、かけそばの値段をさらに下げることができると気づいたそうだ。
さらに、かえしもだしも店で取ることにした結果、店の中に醤油やだしの香りが漂うようになり、お客の食欲を増進させるという思わぬ効果を生んだそうだ。
とにかく価格設定や食の安全性など、すべてお客さんの方を向いている経営姿勢が素晴らしい。
ここによもだファンがまたひとり、一丁上がり。
「よもだそば」が、おじさまたちに愛される理由に一歩近づけた気がする。

後日、昨年2020年12月にオープンした「よもだそば 新宿西口店」にも行ってみた。
そして気になっていたこの旗の文字。どうしてそばとインドカレー?
でもインタビューを読んだら、このカレーもそばの出汁を使った相当なこだわりを込めたものとわかった。
近いうちに食べることになるだろう…だって、私はもはや「よもだニスト」なのだから!

ごちそうさまでした!

よもだそば 新宿西口店
〒160−0023 新宿区西新宿1−15−7 西口ライフビル1F
営業時間:7:00〜23:30 年中無休
※コロナの関係で営業時間が変更になっている場合もあります。