昼でも夜でも朝ごはん。世界の朝食専門店

青山・表参道

「WORLD BREAKFAST ALLDAY (ワールド・ブレックファスト・オールデイ) 」(東京・外苑前)

3度目の緊急事態宣言の少し前、気になっていたカフェレストランへ朝食を食べにでかけた。
平日休日問わず、お昼過ぎにはいつも若者が行列している人気店。

到着は、月曜日の朝7:30。
さすがに誰も並んでなかった..

朝ごはんを通して世界を知る ​
ワールド・ブレックファスト・オールデイは世界各地の朝ごはんがメニューのカフェレストランです。素朴ながらも食文化が凝縮されている朝ごはんを食べれば、その国の文化や日常生活が見えてきます。2ヶ月ごとに国を変えて世界各地の朝ごはんを紹介しています。

「World Breakfast Allday」

​そう!ここは世界の朝食専門店。昼でも夜でも「朝ごはん」が食べられる。

2ヶ月ごとに変わるメニュー、4月と5月はトルコ。
そのほかに、イギリス、アメリカ、台湾の朝ごはんが、レギュラーメニューとして用意されている。

店内は、細くて長いテーブルをみなでシェアする面白いレイアウト。
ピンクの壁が可愛い。動物柄のランプシェードにも注目。
海外の友達の家に遊びに来たみたい。

「はじめてなんです」と言うと、とても丁寧にメニューを説明してくれたお姉さん。
キッチン前の棚には、缶詰、乾燥フルーツ、ジャム、チャイなどトルコにちなんだ品々が並ぶ。
見たことのない不思議なパッケージの食材がずらり。

棚の上にも見慣れぬ調味料、食品が並び、興味津々…。
海外のレストラン感が半端なし。ワクワクする。

コースターさえ、可愛いじゃない!

そうこうするうちにやってきたトルコの朝ごはん。(1650円)
ごまみっしりのパン「シミット」に、トルコのスクランブルエッグ「メネメン」、スパイシーなソーセージ「スジュク」、白チーズ、生野菜、オリーブ、青唐辛子(辛くない)がのったワンプレート。
シミットの下に隠れている小皿には、「ペクメズ」という伝統的な葡萄のシロップと「タヒニ」というゴマのペーストを合わせたものが入っていて、これをパンにつけて食べる。

野菜たっぷりのスクランブルエッグ、塩の効いたチーズ、ピリリとスパイシーなソーセージ、どれも美味しいけれど、極めつけはトルコのパン「シミット」。
カリッ!ふわっがクセになる。ヤバイ、無限に食べれる…。食べ過ぎ注意だ!危うし、鞍馬天狗。

ひとり興奮していると、可愛いお姉さんが、「日本にあるトルコ食材の専門店から仕入れたんですよ」とやさしく教えてくれた。

昔旅行したトルコでは、朝昼晩、何を食べてもきわめて美味しかったのを思い出した。

こちらは台湾の朝ごはん(1650円)。
豆乳スープ「鹹豆醬(シェントウジャン)」と台湾版卵焼き「蛋餅(タンピン)」、餅米でにぎったおにぎり「飯団(ファントワン)」の3種盛りワンプレート。
ダントツの人気らしく、不動のレギュラーの座を守り続けているそうだ。
それもそのはず、台湾では朝ごはんを家でなく、屋台などで食べるひとも多く、それだけに、朝食文化が成熟しているのだそう。

シェントウジャンは五反田の「東京豆醤生活」でも食べたことのあるが、残りの2つは初。
ハムとチーズが入ったもちもち食感が特徴のタンピンももちろんいいが、私は断然、餅米でできたファントワン推し。桃太郎がくれたら、一も二もなく子分になってしまうであろう。

モチモチ食感のおにぎりの中に、油條(麩の揚げパンのようなもの)、ほの甘いデンブと高菜のような漬物が入っている。サクサク、もちもち、甘い、しょっぱい、が同居していながら成立している。

今もどこかで朝食を食べている誰かに思いを馳せつつ、台湾の朝ごはんを頂いた。

朝ごはんを食べるだけで、海外旅行をしている気分に浸れた。
次はどこの国へ行けるだろうと、帰り際からもうワクワクする。
ごちそうさまでした。
また必ず来ます!

WORLD BREAKFAST ALLDAY (ワールド・ブレックファスト・オールデイ) 外苑前店
東京都渋谷区神宮前3-1-23
電話番号 :(03)3401−0815
営業時間:7:30〜20:00(L.O. 19:30)
不定休​

さて、朝食のあとは都内のユルユルジョグへ。

プリンス芝公園に立ち寄った。
ここは、ザ・プリンス・パークタワー東京のホテル敷地内に広がる屋外庭園で、一般に公開されている。
平日ということもあって、保育園の子供たちが散歩していた。

東京タワーがこんなに近くに!
こんな気持ちの良い公園があるなんて知らなかった。ユルランならではの発見。

千代田区の日比谷公園にも立ち寄ると、ちょうどネモフィラが見頃。

その後もふらふら都内をめぐり、25km位のユルユルジョギングの果てに家に辿り着いたのでした。