主婦、公園で小鳥とたはむる

体験レポート

脚が痛くなり、今朝は休足日。ジョギングはやめて散策にする。
朝5時半。真っ暗な中、いつもは重いので持っていかないスマホを手に代々木公園へ。

小雨がポツポツ。トレランコースを歩くころにはすっかり明るくなって。

時おり、ランナーが横を駆け抜けて行く。日頃、走っていると見えないものを今日は楽しむことにしよう。

盛りは過ぎたけれど、まだまだ美しいバラ園を眺めながら。

ジョギングしているとじっくり見られない花々を堪能。
そして今日はもうひとつ、ある念願を果たすためスマホ持参でやってきた。

それは、野鳥を撮影すること!

意外にあっさり、その瞬間はやってきた。
手を出すと…

乗った!!

野生のヤマガラちゃんが!私の手にライドオン。 (写真で見ると人形みたいだけど)

「あれ?食べ物くれるのかと思った…ないから出直そうっと」(飛び去る)

「あれ? やっぱりないな。おかしいな?」(再び乗る)

「…えっ?」

(もしかしてないの?)という顔(笑)

以前、ジョギングの合間に木の上をぼんやり見ていたら、急に目の前に鳥が降りてきてホバリング。ビックリして思わず手を出したら、なんとその上に乗ったのだ! たぶんだれかが餌付けしているんだろう。
その手の上の軽やかな重みがなんとも可愛らしく、いつか写真に撮りたかった。
餌もってなくて、だましてゴメンね。これは…もしやノレノレ詐欺?

とにかくヤマガラという鳥は、警戒心が薄く、人懐こい性格の持ち主らしい。
また学習能力も高く、江戸時代にはさまざまな芸ができたので人々の人気者だったようだ。
あの大森貝塚で有名なアメリカの動物学者、エドワード・モースが明治時代に残した著書『日本その日その日』の中で、このヤマガラの芸に衝撃を受けたらしく、彼の記述が残っていた。

モース画、小鳥の馬乗り芸

向かい合ったカゴから出てきたヤマガラが、もう一羽のヤマガラ が乗ったおもちゃの馬の手綱を引く芸。それにしても、この絵…(笑)。

こちらは同じくヤマガラ が、太鼓と三味線、鼓(つづみ)をつつき、1羽は鈴などの鳴り物を振り回して演奏する芸。「演奏としてはむろん無茶苦茶だが、鳥が一生懸命に自分の役をやるのは、面白いものであった」とモース。

こちらは弓矢で扇を射落とす那須与一という芸。ヤマガラが射るのもすごいし、それを仕込んだ職人さんの忍耐も…アイデアも面白い。

こちらは小鳥のお詣りの芸。人と同じように鈴を鳴らして、小銭をお賽銭箱に入れる小鳥の芸にモースは大層、感動したそうな。

その芸だろうと思われる動画も見つけた。

ヤマガラ…やたらせわしいけれど(笑)こんな賢い鳥だとビックリ。
また、たわむれさせて頂きたいと思います。