選べる麺は9種類!蘭州ラーメン「馬子禄牛肉面」

神田・神保町

「馬子禄 牛肉面(マーズールー ギュウニクメン)神保町店」(東京・神保町)

コロナ前になるが、中国人観光客とおぼしき人々が多く行列していたお店が神保町にある。
「馬子禄牛肉面」? 店名がまず読めない。
行列のできていない今こそ、入ってみよう!
(この時はまだ、年始に再訪することになるとは知る由もないのだが…)

本日は行列…というほどではないかんじ

平日12時前。今日はまだ空席がある。良かった。
(※こちらは年末の店内。年明けは席と席の間にアクリル板が登場した)
この後、グングン女性率が上昇! 

注文は入口で先払い。麺が9種類から選べる!?
う…勘でいこう。

店の奥では職人さんたちが魔法のように麺を打っていた。
なんでも100年以上の歴史があり、中国政府から唯一「中華老字号(ジョンファ・ラオズハオ)」という老舗の称号をもらった蘭州ラーメン本店で修行した職人さんたちらしい。
打ち立ての麺が食べられるとワクワク!

蘭州ラーメンは、牛肉や牛骨を煮込んだスープに、麺、煮込んだ牛肉、野菜などを入れた料理です。※拉麺の拉は中国語で引っ張るという意味で手で延ばしたものを「拉面(ラーミェン)」といいます。

「一清二白三紅四緑五黄」といわれ、5つの色が大切です。
一清「スープは澄んだ(清湯)であること」
二白「大根」
三紅「辣椒(唐辛子油)」
四緑「スープにパクチー(香菜)、葉にんにくなどを入る」
五黄「麺が黄色がかっていることを表している」
などの特色があります。

「馬子禄 牛肉面」公式サイトより

ラーメンってそういう意味なの!
全然知らないことばかり…にうなっていると、

あっというまに馬子禄(マーズルー)登場。想像以上に早い。

牛肉や牛骨を10種類以上の薬膳スパイスと一緒に、長時間煮込んで作ったという100年継承の秘伝のスープ。 八角や花山椒だろうか、薬膳の香りが食欲をそそるのだ!
スープはかなりあっさり。真っ赤に見える手作り香ばしラー油も、ほぼ辛味を感じない。
うどんのようなもちもち麺とあっさりスープは、ちょっと沖縄のソーキそばを思い出した。
トッピングのパクチーと葉ニンニク、よく味の染みた大根の斬新な組み合わせがグー!である。
パクチー大盛(+150円)と牛肉大盛(+200円)が私はおすすめ(写真は標準量です)。

それでは、年末年始で試した3種の麺を紹介!

一番人気とあった「細(シー)」。
もちもちした、細めのストレート麺。私にはちょっと細すぎるな…

オススメとあった「蕎麦棱(三角麺)」。
食べた瞬間「マイベストヌードル!」と確信するちょうど良さ。
もちもちしつつ、スープがよく絡んで、より馬子禄の味が引き立つからだ。
本場の屋台で食べている感じ! これ美味しい。

そして、さらに太い「粗蕎麦棱(太めの三角麺)」。
ほぼうどん(笑)もちもち美味しいけれど、太すぎてスープに合わない…?

それにしても、麺の太さや形でこんなに印象が変わるなんて!
好みの麺を見つけるのも楽しい。

麺がなくなっても、スープの底をさらうのをお忘れなく!
お肉のブロックがたくさん見つかりますよ。

滋養あふれるスープを飲み干すと、辛いわけではないのにホカホカと全身が温まるのを感じる。
薬膳の効果なの?

正直、すごーく美味しい….ともちょっと違う。
しかし不思議と食べたくなって、また帰って来てしまう味なのだ。
これはきっと、ホッと落ち着く蘭州の味、
日本に滞在する中国の人々を癒す祖国の味なのかも。
私も海外旅行に行くと、ついつい日本食が食べたくなってしまうもの…。

海外旅行には気軽に行けないご時世だけど、ここに来ればすぐに蘭州の味が楽しめる。
ごちそうさま! また来ますね。

馬子禄 牛肉面(マーズールー ギュウニクメン)神保町店
東京都千代田区神田神保町1-3-18
営業時間:【昼の部】11:00〜15:00
     【夜の部】17:00〜20:30
電話番号:03-6811-7992