帝国ホテルで食べ放題!インペリアルバイキングサールの宴

丸の内・銀座

「インペリアルバイキングサール / 帝国ホテル東京(東京・内幸町)」

その日の朝、「今日は走りくるうぞ!」と言い残して、夫は出て行った。これはつまり、「腹を極限まで減らして、万全の体制で昼に臨む」という宣言だ。
毎朝15kmランニングしている夫よ、大丈夫だ。普段通りでも十分お腹は減るだろう…。

今日は待ちに待った”その日”
人生初、帝国ホテルのビュッフェレストランを予約した。そう、日本のバイキング発祥の地だ!
正直言うと、私はバイキング形式の食事があまり好きではない。ついつい元を取ろうと懸命に食べてしまうからだ。後には、己の卑しさ、自己嫌悪と体重だけが残る。
今日こそは無理せず、純粋にビュッフェを楽しもう!
勝負を忘れ、穏やかに心澄み切ったとき、ヒーローは勝つものではないか。
というわけで、1人暮らしの大学生の長男も呼び寄せ、家族4人で出かける。

さあいざ、出陣!

帝国ホテル本館17階にある「ブフェレストラン インペリアルバイキング サール」。
日本で初めて「好きなものを好きなだけ味わう」“バイキング”という食のスタイルを生みだした、昭和33 (1958) 年オープンの帝国ホテルのブフェレストランだ。フロア中央でいそいそと料理を準備する皆さんの手元には、ワクワクするようなゴージャスな料理が並んでいる。

こちらはデザートのコーナー。最後のお楽しみ〜

予約の甲斐あって、特等席に案内される。日比谷公園が一望できるナイスビュー!

現在はコロナの影響で、料理はテーブル上のタブレットで注文し、席まで運んでもらうシステムだ。じつはこのスタイル、通常のバイキングよりも便利で快適だと思う。

給仕のお兄さんが「タブレットでのご注文の仕方は、後ほど説明に伺いますので…」と言っているさなか、すでにタブレットを連打しまくっている夫と息子たち。おい…

飲み物は別料金です。お好きなものをどうぞ。

最初に全員に供される「本日のスープ」が届く。牛のコンソメスープは、旨味の濃縮エキスという風。あっさりしつつも滋味に溢れる、濃厚な味わい。少し…というのもまたいい。じつに美味しい。

タブレットを連打した結果、料理がテーブルに乗らないくらいに次から次に押し寄せる…
(;゚∇゚) アワワワ…

こちらは「オードブルスタンド」
燻製クロカジキのカルパッチョ タプナードソース、焼き茄子とスモーク鴨のビーツソース ジロル茸添え、栗の冷製スープ生ハム添えとパン。目にも美しい、ビュッフェで食べたことのないような美味しさに驚く。

「冷たい前菜の盛り合わせB」
アジのエスカベッシュ茸添え、コールドミート2種盛り合わせ、テリーヌ2種盛り合わせマーテルソース

「冷たい前菜の盛り合わせA」
シーフードマリネ、スモークサーモン、ポテトサラダ ミモザ風

「エスカルゴのパイ包み焼き」
まるでやわらかな鮑のようだったエスカルゴのクリーム煮が入った、香ばしいパイ生地が絶妙。

そして待ちに待ったローストビーフがやって来た! 肉の厚さや枚数などもリクエストに応えてくれる。
誰より早く注文したせいか、私たちに運ばれて来た部位は外側の方だったらしく、中まで火が通ってしまっていたのが残念(連打しちゃったからね…)。
食事の後半になるにつれて、中央がピンク色のローストビーフが運ばれてくるようになったが、やはり抜群に美味だった。ローストビーフの注文は焦らず…が鉄則なのかも (;´∀`)/

目の前でデモンストレーションしてくれるのも楽しい!
「東京料理長 杉本雄監修メニュー 茸とクリームの焼きニョッキ」を調理中…

栗と茸という秋の味覚が感じられるスペシャルメニュー。濃厚なクリームソースとの相性も最高に美味だった。

「温かいお料理の盛り合わせB」
ハムとチキンのマカロニグラタン、蟹と鮭と茸のピラフ、フライ2種。このパルミジャーノが濃厚なマカロニグラタンと、アーモンドが表面についたすり身のフライは最高に美味しく、何度も何度もおかわり。
(盛り合わせは、単品での注文可能だ)

「五穀米おこげ 鶏ひき肉と小松菜のあんかけ」
こちらはあっさり中華風の味付けの一皿。運んできた後、目の前でジューッと餡をかけてくださる。洋食に少し飽きた時に、ちょうど箸休めになった。これも美味しい。

何度もおかわりをして大満足! そして最後のお楽しみ、デザートを。
デザートやチーズ、サラダなどは自分でビュッフェコーナーに足を運ぶと、好みのものをスタッフが取り分けてくれる。いくらでも食べたいが…今日はこのへんで。

2時間制だったけれど、1時間くらいでもうお腹いっぱいになってしまった。
こんなにおいしいビュッフェを食べたのは初めて。さすが帝国ホテル。
ランチにひとり8,800円は決して安くはないと思っていたが、今となってはリーズナブルにさえ感じる。

しかし美味しすぎて、見事にお腹いっぱいになってしまう。ああ、またお腹が苦しい…orz
隣を見ると、燃え尽きて灰になった夫と大学生2名。
「またやってしまった…」と敗北感に打ちのめされてひとりごちる私に、夫がひとこと。

「ビュッフェに勝者はいない」

by 夫

夫の言葉が、マスターヨーダの言葉のごとく脳内にエコーと共に響き渡る。まあそうか。
強いて言えば、己の欲に負けただけなのだから。

大学生の息子2人もお腹いっぱい食べたみたいだし、念願のインペリアルクラブカードのおかげで10%優待も受けられたし、また初めての楽しい経験もさせてもらった。
大満足の初帝国ホテルビュッフェ。ごちそうさまでした!

ブフェレストラン インペリアルバイキング サール/ 帝国ホテル
〒100-8558 東京都千代田区内幸町1-1-1 本館17階
予約電話:03-3539-8187
ランチ 11:00~15:00(閉店)
ディナー 17:30~22:00(閉店)(※2020年11月現在)

平日ランチ大人 8,800円 / 小人 (4歳~12歳) 5,300円
平日ディナー大人 12,100円 / 小人 (4歳~12歳) 7,300円
土日祝ランチ大人 11,000円 / 小人(4歳~12歳) 6,600円
土日祝ディナー大人 14,300円 / 小人(4~12歳)8,600円