『ギュスターヴ・モロー展 ― サロメと宿命の女たち ―』に感激

体験レポート

「パナソニック汐留美術館」(東京・東新橋)

ギュスターヴ・モローの『出現』が来ていると聞いて駆けつけました!
ずっと見たいと思っていた絵です。
場所は、panasonic汐留ミュージアム。
新橋にほど近い場所に美術館があるなんて知らなかった。はじめて訪れる美術館。

到着するといきなりの「入場制限中」ガーン…。
とはいえ、約10分待ちでホッとする。

『出現』ギュスターヴ・モロー美術館バージョンです。
ヘロデ王の誕生日の祝宴で、サロメが洗礼者ヨハネの首を求める場面。
サロメは実母の王妃ヘロディアから、獄中の洗礼者ヨハネの首を求めるようにいわれ、王にそのように願い出るわけですが…

細部まで凄いです。明暗の感じ、サロメの気迫。
ルーブル版とは違い、こちらの出現は周囲の人の様子はほぼ見えず、二人だけ。ああサロメだけにしか見えなかったのか…と妙に納得しました。

この気迫…。本物を見れてよかったです。

『一角獣』もとにかく美しかったです。
とくにこの女性の表情、近くで見れて本当に良かった…

今回の展覧会は、モローの身近な女性から作中のファム・ファタル(宿命の女)まで、女性をテーマにした作品という切り口だったのも新鮮。

モローの生涯愛した2人の女性、お母さんとアレクサンドリーヌ・デュルーという女性が、絵のモチーフとしてたくさん登場していた。
なかでもこの↓二枚の絵。
アレクサンドリーヌとモローの自画像なんだとか!

この絵を見て、まじめだとばっかり思っていたモローの可愛さに触れて、ますますこの人を好きになってしまいました…ギャップ萌え。
でも本人は美術館に飾られて、絵葉書で売られるとは思っていなかったと思う…
なんか心の吐露っていうか、きっと落書きだよね(笑)

なんて可愛らしい…( ´ ▽ ` )

行って良かった〜としみじみ思う展覧会でした。
モローという人に触れられた気がしたから。
それと最初はガーンとなったけれど(笑)美術館が入場制限をかなり厳しくしてくれていたおかげで、人だかりはほとんどなく、ゆったりと絵を見ることもできたのも幸いでした。パナソニックミュージアムに感謝。
モローの絵画を堪能しました。

ギュスターヴ・モロー展 サロメと宿命の女たち

会期:2019年4月6日〜6月23日
会場:パナソニック 汐留ミュージアム
住所:東京都港区東新橋1-5-1 パナソニック東京汐留ビル4階
電話番号:03-5777-8600