「カフェ 加賀麩不室屋(東京ミッドタウン/ サントリー美術館内)」(東京・六本木)
六本木のサントリー美術館内に金沢の老舗のお麩屋さんがカフェを出している。
お麩屋さん?と思った人、慶応元年(1865年!)創業の「加賀麩不室屋」の生麩はすごいのだ。
初めてお麩料理を食べた私の次の行動は、オンラインショップでお麩を買い、ついには金沢にも行った。一気にお麩のファンだ。
そんなわけで「不室屋カフェ」に久しぶりに出かけた。
「加賀麩いろどり膳」2090円。美しい小皿に並んだものは、ほぼお麩。
左上から2段目まで時計回りに…
・くるま麩のカツレツ
・丁字麩と青菜のお浸し
・生麩のしぐれ煮、香の物
・生麩饅頭
・あわ生麩の味噌田楽
・よもぎ生麩のお刺身
・金沢名物じぶ煮、すだれ麩と鶏肉・野菜の碗物(手前右)
・ふやき御汁 宝の麩(お味噌汁かおすましか選ぶ / 手前中)
・五穀米(手前左)
これも麩。ソースもあいまってまるでふわふわライトなカツです。
青菜の煮浸しとも、お麩は味がよくしみるので高相性。ピンクのグラデーションも美しい。
一見揚げのようだが手前が生麩。揚げよりもずっとお肉感がある。味の染み具合も絶妙で、牛肉のそれよりもあっさりしていてやわらかく、私は好きだ。
これは比較的よく知られる生麩饅頭。甘さは控えめでもちもち…美味しいデザート。
あわが入った生麩の味噌田楽は大好物。おもちよりもあっさり、かみごたえはもっちり。
出汁がやさしい刺身風。よもぎの香りと生姜が上品。
じぶ煮(治部煮)は石川県金沢市の郷土料理。不室屋に代々伝わるのこのじぶ煮は、かしわ(鶏肉)とすだれ麩、やさしい甘さのあるとろみ出汁は実に美味。これは最初にオンラインショップで購入した。
お味噌汁とおすましと選べるお碗。これも「宝の麩」という商品で売られている。お麩のカプセルを崩してお湯をかけると、中から美しい具材が飛び出す。楽しいので以前、外国のお客様にプレゼントした。
頂いたあとのお皿の美しさも楽しい!
スイーツも大変魅力的だけれど…今回はやめとこう :(´ཀ` ):
室町時代に禅宗の修行僧たちのよって、中国から伝えられたというお麩。
(修行僧の皆さん、よくぞ持ち帰ってくださった!)
お麩は小麦粉に水を加えながらシンプルに練った食材で、低カロリーで高タンパク。
さらにお米より炭水化物も少ないので、低糖質で低脂肪、コレステロールや体重を気にしている人にもぴったりの…私のための食材?
美味しい生麩はいちど食べてみる価値あり。
何より体にもよく、目の保養にもいいのです。
カフェ 加賀麩不室屋
東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン サントリー美術館3F shop×cafe内
営業時間 11:00~18:00
ラストオーダー:甘味、食事…17:00
ドリンク、アルコール…17:30
終日全席禁煙
定休日 サントリー美術館 shop×cafeに準ずる