旅する郷土菓子研究社「Binowa cafe」

原宿・神宮前

「Binowa cafe(ビノワカフェ)」(東京・原宿)
結構なご近所に、日本人が知らない世界の郷土菓子を紹介するカフェがあることを知った!
なんと! これは速攻駆けつけねばならないゾ。

明治通りからちょっと入ったところ。「ビノワカフェ」は小さなビルの2階にひっそりとあった。

小さなカウンターの奥の厨房では、いそいそ働く2人が。
甘〜いお菓子のいい香りが漂ってくる。

ヨーロッパのお菓子屋さんのウインドウみたいに、ワクワクするお菓子が展示されている!
ヤバい。どれも食べてみたい…

「全部ください!」と叫びそうになるのをおさえつつ、
苦しみ抜いて3種類のお菓子をお願いした。
それにしてもカワイイお皿! 


フランスのブルーターニュ地方ナントの郷土菓子「ガトー・ナンテ」
しっとりしたラム酒の効いたアーモンドケーキに、ラム酒のアイシングがサクッ。
お皿と相まって、まるでおとぎ話の世界のお菓子を食べているみたい!

かわいい見た目に反して、ラム酒がグッと効いていて大人の味〜
ちょっとイメージ的には大人のレーズンウイッチという感じも。ああ、美味しい。。

こちらはインドのお菓子「ベサンラドゥ」。
ベサン粉(ひよこ豆)をギー(インドの発酵バター)で炒め、冷やし固めたインドを代表する郷土菓子らしい。
またもやお皿にくぎづけ! 包んである油紙も素敵。

むくとこんな感じ。黄色はカルダモン、カシューナッツ、レーズン。
赤がシナモン、くるみ、イチジクが入っているのだそう。
食べると複雑なスパイスの味からアジア、でもヨーロッパのボルボローネのようなホロホロとした食感。
とても素朴でなんだか懐かしい味!

そしてこれはアゼルバイジャンの「シェチェルブラ」というお菓子。
まさに「なんじゃこりゃ!?」なんだけど…

餃子のような形の中は、カルダモンの効いたクルミと粗糖のフィリングが出てくる。
この餃子の皮はパイ生地で、手でこの繊細な模様はつけるんだそう。
甘さが控えめで、とても素朴な味わい。ガリガリする食感も好印象。味わい深い。

この「ビノワカフェ」は世界の郷土菓子の魅力にとりつかれた菓子職人の林周作さんが、
自転車などで世界中を旅しながら食べ歩いたお菓子を再現し、提供してくれる店。
壁には、林さんが出会った世界中のお菓子を手に持って微笑む人々の写真が!

世界の味を伝え続ける林さん。
なんて素敵な店を作ってくれたんですか!とおもわず感謝を伝える。
林さんは「郷土菓子研究社」を立ち上げて世界のお菓子をめぐる旅の本も出されている。
どれも可愛く&美味しそうなお菓子ばかり…! どうすりゃいいんだ_:(´ཀ` ∠):

見たこともない世界のお菓子を食べながら、まるで旅する気持ちになれちゃう不思議なカフェ。
雰囲気も素敵…
次に来るのがとっても楽しみ。
ごちそうさまでした!

Binowa Cafe
東京都渋谷区神宮前6-24-2 原宿芳村ビル2F
定休日:月4日(不定休)→(Twitterで確認がおすすめ)
営業時間:(平日)14~20時    
 (土日祝)12~18時
TEL:03-6450-5369
席数:20席(テラス席あり)