ランチタイム海外旅行!政府公認のハンガリー料理店へ

原宿・神宮前

AZ Finom(アズ・フィノム)@神宮前

パスポートをもたずに、すぐにハンガリーに行ける場所を見〜つけた!
「ワインダイニング AZ Finom(アズ・フィノム)」。
本当は見つけてほしくないんじゃないか?というレベルで、ひっそりとその店はある。

アパレルショップや美容室がひしめく神宮前の賑わいを通りぬけ、路地をはいる。
入り口は、そこに店があるとは誰も気がつくまいというたたずまい。


昼なお薄暗きエントランス。そしてライトアップ。
地下に降りてガラスの扉を開けると…


あら? 何だかエレガントな空間が。


!? すごい織物も壁にかかってる。


クラシック音楽が流れたりして、何だか優雅なお宅のお茶会にでもお招きされた気分。
しかも、スタッフは全員ハンガリー人。
ときおり聞こえてくるハンガリー語と、ゴージャスなお部屋に座っていると…
ん? もしかしてここハンガリーかな?? という気持ちになる。

雰囲気は高級レストランでも、メニューはかなり良心的。

平日ランチは、スープランチ、パスタランチ、メインディッシュランチの3種。
それぞれ、サラダと紅茶(スープとメインには自家製パン)がついて900円〜1000円だ。
いちばんハンガリーらしい料理をと聞いたら、
スープ+メインのセットメニュー1600円がおすすめだそうなので、そちらを注文。


ハンガリーの伝統料理というグヤーシュスープがやってきた。
真っ赤な色は、ハンガリー料理には欠かせないというパプリカパウダーの色。
牛肉と新鮮な野菜が入ったスープは、見た目に反してすごくあっさりした味だ。
色はすごいが辛いわけではなく、野菜と肉の滋味と、スパイスの味をしっかりと感じる。
とにかく食べたことのない味!

例えるなら…
深い森の中で道に迷い、たどりついた一軒家でこのスープが出てきたら…..
「ここ魔女の家かもしれないけど、いい魔女だな」と思うような味(笑)
それにしても何のスパイスが入ってるんだろう?

そしてこれは、セーケイカーポスタ(豚肉とザワークラフトの煮込み)
マイルドでクリーミーな味わいで、女子に人気だと思う。
ザワークラフトの酸味はほとんど感じない。
このオレンジ色も、パプリカパウダーの色かな。
それにしても、どの料理も初めて食べるのにどこか懐かしいのは、なんでだろう〜


自家製パン、これも個性的。
オリーブオイルの味がしっかりして、パンのふちがカリッ、中がふわっとした食感。
とってもヘルシーな感じがする。

 



いつもは珈琲派なのだけれど、こんなお部屋には紅茶が似合うと紅茶を注文。
これは頼んで正解。どちらも丁寧に淹れられた紅茶だ。
良質な紅茶の香りが口の中にふわっと広がって、ゆったりとした気分に。

はー、何だかリフレッシュ。ハンガリーのレストランにいるみたい。
お客さんが誰もいないというのもあって、夢かもしれないとさえ思い始めた。
そうだ! 記念にスタッフの皆さんの写真を撮らせてもらおうとお願いしてみたところ、
快くOKをもらった。

シェフのジュリナさんが
「どこに立とうか?」
それじゃあ、キッチンで並んでくださいとお願いしたところ、
「ナイフか何か持った方がいいんじゃないかな? ええとナイフナイフ…」
と言って、すかさずポーズをとってくれた。
アドリブ感すごいな。サービス精神旺盛だな〜

ハイチーズ!


と思ったら、人質感がすごい…(泣)

ジョルナさんごめんなさい(写真が写真で)
でも、ありがとう!!
初めて会った私たちに、こんなポーズまでとってくれて…!

その後、色々話してみたけれど(日本語で)、
ジョルナさんはすごく穏やかで、真面目で、いい人なんだと言葉の端々からわかった。
もうおちゃめなんだから! マジでなんていい人たちなんだ !


食事に使われている食器も、
ハンガリーの由緒正しい高級レストランで使われている食器と同じ、ジョルナイ(Zsolnay)という陶器ブランドのものだった。
1853年から続く、伝統のあるブランドだそう。上質な器で食べると、やっぱり味って違う。


アズフィノムはハンガリー政府から「日本で本格的なハンガリー料理を食べられる店を」との依頼を受けて、オープン。ハンガリー大使館の駐在員も御用達の店。
シェフもハンガリー大使館の料理人を務めるようなシェフが歴任しているらしい。
今回作ってくれたジョルナさんで4代目なんだそう。

とにかく異国感&異空間の体験だけでも、来てよかったと思う場所。
写真も、どうもありがとうございました〜

アズフィノム

渋谷区神宮前2-19-5
AZUMAビル地下1階
TEL:03-5913-8073