都市鉱山を掘りおこせ!

体験レポート

緊急事態宣言中、ふと家の不要品整理を思いつく。
じつは「日本の都市鉱山(都市でごみとして大量に廃棄される家電製品などの中に存在する有用な資源)は世界有数の資源国に匹敵する」という記事を読んだから。
なんだか急に、アラブの石油王気分になったからだと思う(^-^;)


今回のミッションは我が家の不要品を資源にすること!「だれかの役に立てること」を第一目標にする。
「持てるものを活かさないのは怠慢以外ない!」と急にやる気もみなぎりだして、
衣類や家電、ランニングスニーカー、プリンターカートリッジ、ペットボトルキャップなどなど…放置していた家の不要品の整理を開始。

いろいろ見つけた譲渡先をシェアしたいと思います。

【1】パソコンなどの電化製品

ヨドバシカメラで「リネットジャパン小型家電宅配リサイクル回収チケット」を1950円で購入。
自分で用意した箱(3辺の合計160cm・30kg以内)に、パソコンやモニター、電気スタンド、FAXなど不要になった家電製品を詰め放題。しかも、自宅まで引き取りに来てくれる。

以前は、パソコン1台を廃棄するのに3000円くらいかかったはず。
何台入れてもこの価格!はなんだかお得な気がする。

起動できなかったパソコンは、データの消去(パソコン1台+3300円也)もお願いした。
追加費用はかかるけれど、データ消去証明書まで発行され安心。もし起動できるなら、お金をかけずにデータ消去もできる。
リネットジャパンのホームページからデータ消去ソフトを無料ダウンロードもできる。

さらに、不要になった携帯電話を同梱すると、知的障害のある方々の雇用の創出につながり、その収益は障害者スポーツ支援を行う『スペシャルオリンピックス日本』への寄付に活かされる。


【2】衣類

次は衣類。これもダンボールにつめてフクウロという古着の買取会社へ。


ホームページから無料宅配買取の申し込みをすると、ダンボールや宅急便の着払い伝票などを送ってくれる。
少しでも高く売りたいという人には、ヤフオク、メルカリの方がいいと思うけれど、
比較的良心的な価格で買い取ってくれるし、何より手間なく一気に家がスッキリする。

買い取られた衣類は、ベクトルという古着サイトで販売されるようで、誰かがまた、私たちの洋服も利用してくれる。


「捨てるものがない」世界、「ゴミ箱を必要としない」世界を目指しているというこの企業に手渡して、家はスッキリ、気持ち的には捨てずに済んだという小さな満足感が残る。

注意点としては、ユ○クロみたいなファストファッションの衣類は買い取ってもらえない。
そこで思う。洋服は少し良質で長持ちする、気に入ったブランドものを買い、愛用するほうが良いということ。
長く着られるのはもとより、もしも自分が着なくなっても、次に誰かが使ってくれる可能性が広がるから。

3ランニング用スニーカー

捨てるには忍びなかった新しめのランニングシューズ。
セールで買ったものの、フィットせずに未使用で仕舞い込んでいたものは、エコ・トレーディングという会社へ送った。

じつはスニーカーのみならず、衣類やおもちゃ、文房具、バッグなども寄付できる。フィリピンやタイをはじめとする国々に輸出するほか、販売した収益は寄付にあてられる。
アジア地域へ送る商品なので、冬物はひきとってくれないので要注意。
KIFUCOCOという会社も、スニーカーを引き取っているようだった。だれかの役に立ってくれるといいな!

【4】ペットボトルキャップ

世界の子どもにワクチンを 日本委員会 (JCV)は、開発途上国の子どもたちにワクチンを贈り、子どもたちの未来を守る活動を行う民間の国際支援団体。

ペットボトルキャップを集めて寄付することで、開発途上国の子供たちにワクチンを贈れると知ってせっせとあつめていた。我が家では近所の漢方薬局前の回収ケースに入れているが、回収先はここから探すことも。→回収業者
書き損じのハガキもペットボトルキャップ同様に、寄付の対象になるらしい。


【5】使用済みプリンターのカートリッジ

捨てればゴミ…でも里帰りでリサイクル。在宅で働く私は、プリンターを結構使います。
「インクカーリッジの里帰りプロジェクト」は、ブラザー、キヤノン、エプソン、日本HPの4社が共同してインクカートリッジを回収して、再資源化。障がい者雇用支援と日本野鳥の会への寄付につながっているという。 
たいていの郵便局に回収箱があるので、回収も便利。
今回も、貯めに貯めたインクカートリッジを回収箱に入れて、家もスッキリ、心もスッキリ٩(ˊᗜˋ*)و

おまけに、我が家のゴミはリサイクルで生まれ変わり、また野鳥保護のため北海道の原野の購入資金の一部になるなんて、ワクワクする!

↑私の脳内の都市鉱山のイメージ (^-^;)
(建築学科に通う息子の作った模型の上に、鉱物を乗っけてみました…)

世界有数の資源国に匹敵する日本の都市鉱山。
今回リサイクルしたものは金属だけではなかったけれど、
我が家の鉱山もけっこうな埋蔵量が埋まっていたのではないかしら。

一人一人のちょっとした努力によってゴミが価値あるものに生まれ変わる…なんて、気持ちいい!
不用品整理。気持ちまでスッキリできておすすめですよ。