藤田嗣治&迎賓館のアート散策。赤坂見附の無くならない店へ

赤坂・六本木

赤坂 維新號 (いしんごう)@赤坂見附

迎賓館赤坂離宮が一般公開されていると聞いて、
これは一度は入って見ねばと出かける。
事前申し込みは並ばなくて良く、かなりスムーズ。→迎賓館ホームページ

さすが迎賓館。警備は結構厳重で、空港のような手荷物検査があり、
何もないのに内心ビクビク…。
飲み物がカバンに入っている人はみな「ひとくち飲んでください」と言われ
ペットボトルを開けて飲ませられるのがちょっとコミカル。
熱中症で倒れないように〜の優しさ? と一瞬思うも、
きっと、ちゃんと飲み物かどうかを見ているのだと思い直す。
警備なのだからっ!

さて。荷物を受け取っていざ迎賓館内部へ。

とはいえ、建物内部は写真は撮れなかったので、
庭園の様子を。


夏休み最後ということもあり、家族連れが目立つ。


ニホントカゲを発見!


かなりベルサイユ宮殿度高し。
内部は豪華絢爛!で、これでもかという日本の職人の一流の技のオンパレードだった。
てっきり今のような外交上の要人を迎えるために造られたのだと思っていたけれど、
元々は東宮御所(皇太子の居所)として建てられたそうな。
外見が華美過ぎたとか、住居として住むには使い勝手が必ずしもよくなかったとか..(wiki情報)
確かに住むにはちょっと落ち着かないかな…と住めるわけでもない庶民が独り言ちてみる。

8月2日〜8月28日まで迎賓館で特別公開されるレオナール・フジタ(藤田嗣治)の幻の作品も見たかった。
なにかっていうと彼の展覧会は見に行ってしまい、
もう何も見逃すまい!状態になっている好きな画家。
今回の公開は、迎賓館に寄贈された1930年代にフジタが描いた銀座のフランス菓子店「コロンバン」の天井画。
期間ギリギリで、見れてよかった。空いていました。
6枚の絵、もちろん写真には撮れなかったけれど、こちらにちょっと紹介されていた。
天井に描くためにはしごに登ったフジタのレアなお写真も拝見。

迎賓館の前庭などひとしきり見た後、
あまりの暑さにクラクラしながら、赤坂見附方面へ。

なんだか涼しくて静かな場所へ行きたい…
そんな思いでたどり着いたのが、赤坂維新號(いしんごう)本店。


以前、義理のオバの紹介で知った維新號。
そのときは、2階の個室でちょっとゴージャスなコース料理だったのだけれど、
1階のランチははじめて。
すんごーい高かったらどうしよう…と半ばビビりながらの入店。
平日ランチメニューの維新號ランチ 2100円を注文。(2名以上)
うう…プチ贅沢だが、まあ良しとしよう。


週替わりらしく、料理3品、ご飯、スープ、甘点心とデザート。
上の写真のエビと卵のいためものは一人分で、
あとのマコモダケと冬瓜と青菜の炒め物と牛肉と中国野菜のオイスターソースは2人分。
安心のやさしい美味しさ。
プチ贅沢とか言ったけれど、これは十分な量で大満足。お得な気もしてくる。


器の稚児イラストもユルく、癒されること、この上なし。
「さあさ、こちらへ」


なんか笛をふいていたり。


甘点心(左)が衝撃的においしいかった。
杏仁豆腐もさっぱりしていて美味しい。レモンってのもいい。


クラシカル&エレガントな雰囲気の店内。商談するサラリーマンや、ちょっと特別感のある母娘など。
もう涼しいし、緑多いし、都会の喧騒から離れて、しばし疲れをいやす。

大満足でぼんやりしてたら、店長さんらしきおじさまが話しかけてきてしばし歓談。
敷居が高そうに見えつつ、こんな気さくさもいいと思う。

ホリデー上海飲茶というのを週末やっているらしい。
ちなみに今週は、前菜盛り合わせ、エビとパイナップルの包み揚げ、三種の点心蒸し物、
野菜のお料理一品、チャーシュー入り中華風パイ、アワビ入り焼売、小せいろまんじゅう、
キニラ入り水餃子スープ、上海ヤキソバまたは炒飯、青菜粥から1品、上海風菓子とデザートがついて、
ひとり2600円(2名以上)!
「お客様に採算とれるのー?なんて心配していただけるんですよ」なんておじさまは言っていたが、
確かにお得な気がしてきて、また来る気がする。

駐車場が無料でついている都心のレストランってとても貴重なので、
それだけでもここは特別。

聞けば維新號の歴史は、平成11年(1999年)で創業100年とか!
ここ赤坂店も昭和51年からというから、もうかれこれ42年近くあるらしい。
この一等地で無くならない店ってすごい。
今度はホリデー上海飲茶だな。

赤坂 維新號(いしんごう)
東京都千代田区紀尾井町1−11
TEL: 03-3261-2213