お隣さんが今日も気になる

体験レポート

朝ジョギングにでかけるとき、最近そっと立ちよるご近所の軒先。

いたいた。
見てる見てる…。

もうすぐ巣立ちのツバメの雛が4羽いる。
近づいても物音一つたてずに、じーーーーーとしているのがスゴい。
途中でだれもいないのかあ…という錯覚に陥る。…いるんだけど。
訓練の賜物か。お家の人がやさしい人で本当によかったね。

みんな一緒に無事に旅立ってほしい。

そういえば10年くらい前に一度、毛の生えていないスズメの雛が3羽、玄関先に落ちていた。
落ちていたのか、人に?捨てられたのか。どうしようかな…と迷って、日本野鳥の会に電話してみたら「そのままの場所に戻してください」と言われる。自然には自然の、バランスがあるんだそうだ。
それでも、どうしても戻せず保護することにした。

箱にティッシュを入れて、24時間電気をあてて暖め、メジロ用のスリ餌を1時間ごとにあげた。
(鳥に食べさせる道具が「育て親」というナイスネーミング)
当時の勤め先にも連れて行き、トイレに置いて1時間ごとに餌をあげる。心の広い上司だった…。
だんだんと毛も生えそろい、観葉植物の枝やペットボトルでアスレチックをつくってトレーニングしたりした。その間、約1ヶ月。我ながらヒマだったと思う。

最終的には、釣具の上州屋で買ってきた生き餌のいもむしを自力で食べるようになるまでを見届けて、代々木公園に逃しに行った。タッパに入れて行ったら、開けた瞬間、バーッとすごい勢いで逃げていった。

どこか、名残惜しそうにするスズメを期待していた。

…ないない。目を覚ませ。
その後、無事に育ってくれていればいいのだけれど。


そういえば、以前テレビのニュースで見たフクロウとおばあさんの関係は凄かった。
もうここまで来ると毎年、孫が里帰りしてくるような感覚に近いに違いない。

それにしてもフクロウはいいおばあさんを見つけた。幸運な出会いだと思う。