本日は、神田神保町にある「つけそば 神田勝本」へ。
まずは、男子率高めの行列に並ぶ。
つけそば？ そしてこの白暖簾。一見蕎麦屋かな？とも見まごう外観。
並んでいると煮干し出汁の薫りもほのかにしてくる。
なぜ清湯と書いて、「しょうゆ」と読ませる？
のちに私はこの言葉の意味を体感することになる。
20分ほどで店内へ。券売機でチケットを買います。
「特製清湯つけそば」と、限定20食の引力に吸い寄せられて「特製卵かけご飯」を注文。
ちょっと多いかな〜
「いらっしゃいませ」
厨房の皆さんが、いせいよく声をかけてくださいます。
なんだか奥に見える神棚や厨房の皆さんの板前帽子と相まって、
ラーメン屋というよりもお寿司屋さんに来たみたい。
店内は明るくて、清潔なイメージ。流れているのは、賛美歌!? （よく聞くと聖歌風の映画音楽だった）
漂うこの癒しのムードはなんだ！
ほどなく、つけそば到着！ 歯ごたえのある細麺とつるつると食べ応えのある平打ち麺の両方が楽しめる二種盛りの贅沢。
麺は、浅草開花楼製。並盛りで280グラムと、ボリュームでも期待を裏切らない。
ちなみに、細麺のみ、平打ち麺のみのオーダーもできる。
しょうゆ味のスープは、とてもすがすがしいのに、コクがある。
これなら清湯と書いて、「しょうゆ」と読ませたくなるのもよくわかる！
魚介を強く感じるスープも、名古屋コーチンをはじめとする鶏と選び抜いた削り節と煮干しのブレンドらしい。
どちらの麺にも味がよく絡んでとても美味しい。
なるほど！これは「つけめん」でなくて、確かに「つけそば」だ。
チャーシューや煮卵、葱…隅々にまで、気持ちが行き渡っていた。
途中で「特製卵かけご飯」もやってきた。
「卵をよくかきまぜて、塩昆布とともにごはんにかけてお召し上がりください」
丁寧に説明してくれた青年までもが清々しい。
お漬物、ごはんともに上品で、本当に美味しい！
締めに、スープ割りをお願いしたところ、
みつばとすだちと共に供された。この心遣いが嬉しい。
エンディングまで爽やかだ！
正直、ちょっと頼みすぎたと思うくらいの量だったけれど、最後にすだちを絞ったスープ割りをさっぱりと頂き、
おいしく完食。粋なつけそばでした。
並盛りでもすごいボリュームなのに、入り口で食べていた男子サラリーマンは、
ひとりで特製卵かけごはん＋チャーシューごはん＋つけそばの大盛りを注文していた。
アメージングだよ！ 一体どうなってるんだ…あなたのストマック！
席を立つと、厨房の皆さんがひとりひとり
「ありがとうございます」と笑顔を向けてくれた。
すべてがまるで祈りのように、心に清々しく残る「つけそば神田勝本」での時間でした。
ごちそうさまでした！
つけそば神田 勝本
東京都千代田区神田猿楽町1-2-4
03-5281-6801
